009: 70V DC/DC converter for 3A5 portable transceiver

 かつて電池管用に用いられた67VのB電池はもう手に入れることはできない。代りに9Vの006Pを7~8本直列にして使うのが手っ取り早いと思われるが、普通の単三電池からD/Dコンで昇圧する方が後々便利かなと思い、秋月電子の3V→24V DC/DCコンバータモジュールを3個直列にして使うことにした。これはTI社の専用ICを使ったシンプルなもので、スイッチング周波数が1.6MHzと高いからとても小型・軽量である。

 当初はこれをトランシーバの本体ケース内に収めたが、800kc(スイッチング周波数の1/2)の高次高調波が3A5の入力部に直接飛び込み受信障害を引き起こした。仕方がないので三つのユニットと電池を小さなアルミケースに収納し、念のため出力側には貫通コンデンサとチョークコイルのパイ型LPFを二段挿入したからスイッチングノイズのインターフェアは全く感じられないレベルになった。なお、上記LPFの前に入っている10D4は3A5トランシーバ本体内の低周波トランスで発生する逆起からモジュールを守る保護用ダイオードである。

 3台の各ユニットは3.0V入力で出力23.3Vにセットし、出力電圧69Vを得ている。(この類のモジュールでは、電圧的にあまり欲をかかない方が良い。)乾電池の電圧が2.5Vまでは正確に69Vが出てくるし、かなりくたびれてしまった2.2Vでも67Vまで出るから電圧安定度はかなり良好と言って良い。3A5トランシーバのB+ラインの受信時負荷電流は5mAだが、この時UM3には120mA流れるから効率は36%。また送信時は69Vで10~12mA流れるが、この時乾電池の電流は170~185mAで変換効率は58%まで向上する。このように受信時(微少電流域)の動作効率が良くないから、アルカリ乾電池6本でオペレートできる時間はせいぜい6~7時間だと思われる。製作は2018年。
UM3*2(3V)→DC23.3V、 23V*3=DC69V 50mA Max.



This is the DC/DC convertor from which you can get 70V using 6 UM3 batteries. I used three pieces of S/W regulator module which gives +24V with @DC3V input. I connected them in series and got the voltage of the purpose. The total efficiency is stopping at 36-58% and is not completely satisfactory. But even a short time is a convenient portable power supply to take a battery tube set in the outdoors. Making is in 2018.
UM3*2(3V)→DC23.3V、 23V*3=DC69V 50mA Max.

 

 

 

 

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2018年05月04日